こんにちは。作業療法士らみです。
私は昨年、初めての妊娠・出産を経験しました。
妊娠が分かったときは、幸せいっぱいな反面、不安もかなり大きかったことを覚えています。
産前・産後の経過が良くも悪くもケースバイケースであることを知っていたからです。
案の定、私は妊娠初期からつらい毎日を送ることとなりました。
今回は、作業療法士である私が妊娠中の生きづらさに気づき、向き合ってゆくことを決意したお話です。
本記事はシリーズ第1回です。
シリーズ(タイトル未定)一覧
第1回(はじめに)【経験談】ママ作業療法士が妊娠中の生きづらさに直面する話【作業機能障害】 ←本記事
第2回(妊娠前):思い返せば…?ひとの作業を支援する作業療法士が、自分の作業を疎かにしていた話
随時更新予定
作業機能障害とは?CAODとは?(未完成記事)
経験して初めて知る、妊娠中の生きづらさ
私が自身の生きづらさについて考え始めたのは、ひどいつわり・切迫流産での休職中(詳しくは第3回で)に、一日中天井を眺めて過ごしていたときのことでした。
いつもどおり本やスマホを見られればよかったものの、何かを注視することすらつらく、できたことといえば眠るか物思いにふけるかくらいでした。
そして、頭の中の大半を占めていたのは、不安や自責の念からくるネガティヴな考えでした。
赤ちゃんに何かあったらどうしよう…
このつらいつわりはいつ治まるのだろう…
個人的なことで職場に迷惑をかけて、社会人失格だ…
家族にも心配をかけている…
…
本当はしたいことも、しんどくて手につかない…
通信制限のせいで、なかなか家族や友人と連絡がとれない…
できることがなく、一日中寝てばかり…
こんな生活では、さらにしんどくなる…
妊娠は病気ではないというけれど、いまの私はとうてい健康とはいえない…
ここで私はやっと気付きました。
あれ?
これってもしかして…
作業機能障害…?
memo
「作業機能障害」とは「さまざまな理由により、自分にとって意味のある作業ができない(作業に関われない)状態」を指し、ひとが生きづらさを感じる要因のひとつです。
作業療法士は、ひとの作業機能障害をよくしてゆく(そのひとらしい生活をサポートする)専門職です。
当時の私はまるで頭にもやがかかった状態で、しばらく自身の作業機能障害にまで考えが及びませんでした。
しかし、客観的に考えれば、自分が自分らしく生きられなくなっていることは明らか。
作業療法士である私が、自分のその状態に気付けなかったというのは、とてもショックでした。
それくらい、心身ともにじわじわと追い詰められていたのかもしれません。
とはいえ、自分の抱く生きづらさに気付いたそのとき、私は自身の生きづらさ、作業機能障害と向き合うことを誓いました。
私は作業療法士。自分が自分らしく生きて初めて、ほかの誰かの生活を支えられると思ったからです。
そういう経緯で、私の生きづらさとのたたかい(?)は始まったのでした。
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思い返せば…?ひとの作業を支援する作業療法士が、自分の作業を疎かにしていた話
こんにちは。作業療法士らみです。 前回(第1回)の記事では、私が妊娠中の生きづらさを身をもって知り、作業機能障害と向き合ってゆく決意をしたところまでお話しました。 それから私は、そもそも ...
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